「銀行員です」とは言いにくかったぁ

窓口で格好良くお札を数えて最高の笑顔でお客さまに応対する…そんなイメージをして銀行へ就職しました。
が、私が配属されたのは銀行のメカ部分というんでしょうか、業務のデータベース化をするセンターでした。

憧れの窓口応対はなく、毎日パソコンが相手の業務の繰り返しです。
当初は「面白くない、華がない」と不満ばかり漏らしていました。
知り合った人に職種を聞かれて「銀行員です」と答えると必ず「どこ支店?会いに行く」と言われます。

センター勤務だと知ると少しガッカリ(?)というか、「ふーん。そんなとこあるんだ」的な返事です。
このパターンは、当時まだ若かった私にはテンションだだ下がりでした。
しかし、現実羨ましがられる職種でもありますし、私も与えられた仕事は責任持って、また完璧にこなしたいと日々務めました。

何時までにこれだけのことを完了させる、全支店のデータを管理するといった重大な任務も任されるようになることが、
喜びともなりやりがいを感じる職務でした。
企業には表舞台もあり、また裏方も必ずあります。

私はいわゆる裏方についたのだと思いますが、裏方あっての表舞台だということを実感しました。
裏方が正当で迅速な働きをしているからこそ、表がうまくいっているのです。
「私が銀行をまわしている」といううぬぼれ感も楽しみながら、まっとうに務めることができました。

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